2012年12月28日金曜日

献血キャンペーン



 去る12月23日(日)、恒例の献血キャンペーンで、献血呼びかけのビラ配りと、演奏をさせていただきました。
 大勢のOBや保護者の皆様が応援に来て下さいました。ありがとうございます!
 寮が21日に閉鎖になり、この日まで寮生は大勢の通学生のお宅にお世話になりました。我が家にも、のべ9名の生徒が来てくれました。

 Jazz Hornetsでは、演奏だけでなく、このようなボランティアの機会を大切にしています。演奏はもちろん、ボランティアを通して、人に役立ち喜んでいただけることが、どれほど自分たちを幸せにするか、ということを実感して欲しいからです。この演奏の翌日、当日には出来なかったといって、二人の部員が町で献血に協力してくれました。
 市場原理が幅をきかせ、何でもお金に換算するような風潮の中で、人の善意の中で生きる幸せを子供たちに伝えることが、大人の使命だと思います。
 などと、偉そうなことを書きましたが、今年も1年間、お世話になりました。皆様良いお年をお迎えになられますように、お祈り申し上げます。

 来年は、1月5日(土)、午後3時から、東京、神宮外苑、日本青年館で開催されるStudent Jazz Festivalに参加いたします。新年も応援をよろしくお願いします!

2012年11月19日月曜日

はじまりと終わり いずみ幼稚園 カツミ氏結婚式演奏


 去る11月17日(土)、五泉市、いずみ幼稚園にご招待していただき、演奏をいたしました。
 この日の演奏が、3年生引退後の初演奏となりました。つまり、44回生バンドの誕生です。
 3年生引退後は毎年さまざまな出来事が起こりますが、今年は2年生ベーシストが退部するという事態に部活動は動揺しました。残ったのは初心者で始めた1年生二人。いずみ幼稚園の演奏まで2週間しかありません!二人のうち一人は、あまりの重圧に泣き崩れてしまいました。しかし、ピンチはチャンス。二人が生まれ変わったように一生懸命練習を始めました。ギターのエハラもベースに転向し、3人は夜中まで毎日毎日練習を重ねました。引退した3年生のタカンシくんが、「ベース塾」を開いてくれ、3人はそこで特訓を受けました。そして、手前みそですが、2週間で素晴らしいベーシストに生まれ変わってくれました。本当にこういうことがあるのですね!不思議なことに、3人のベーシストはドラマーとの息もぴったり合って、ジャズホーネッツらしいグルーブ感のある演奏ができるようになったのです。いずみ幼稚園の演奏は全く不安はありませんでした。
 44回生バンド(以下Jazz Hornets 44)の初演奏は、表情がかたかったものの、わたしたちらしいフレッシュな演奏でした。園児の方たちにも歌を披露していただいたり、おみやげをいただいたり、花束を頂いたり。本当に感謝です。こんな素敵なお客様の前で演奏する機会を重ねる度に、ジャズホーネッツのメンバーは感謝の心と、全力で演奏しようという決意が育ってゆきます。
 ありがとうございました!!



 さて、翌、日曜日はわたしの教え子の結婚式(敬和学園高校33回生の二人)の披露宴での演奏でした。会計事務所に勤め、企業コンサルタントも行っているカツミくんは、わたしが囲碁部の顧問だった時、一緒に全国大会に行ったメンバーです。(少し自慢になりますが、わたしが囲碁部顧問時代の7年間で、3回、県大会に優勝して全国大会へ行ったのです。)このメンバーは今でも盆と正月にはわたしの家に集まって旧交を温める仲間です。本当に、私立学校の教師にとって、生徒は宝物なのです。
 実は、Jazz Hornets43は、一時分裂の危機がありました。その話し合いの前日に、偶然カツミくんが私の家に結婚の報告に来てくれました。そのさい、「今部活が大変で、明日はのるかそるかの話し合いがあるんだ。気が重いよ」と言うと、さすが企業コンサルタントのカツミ君。「先生、先生がそんな気持ちでミーティングに挑んだら駄目ですよ。ピンチはチャンス。部活が生まれ変わるチャンスだと思って、感謝してミーティングに臨んで下さい」とアドバイスしてくれました。
 そのおかげで、ミーティングはとても奥深いものとなり、Jazz Hornets43は一致団結、そこから、ステラジャムの自由曲、The First Circleという曲を完成させました。まさに、分裂していた心が一つの輪になるという祈りを込めた演奏となりました。先日、ステラジャムの審査員講評が送られてきました。その時、安カ川先生が、「大学のレギュラーにも聞いてもらいたい演奏です。感動しています」という最高のお言葉をいただきました。わたしたちの曲に込めた思いを受け止めていただいたと感謝しています。
 ということで、この日はJazz Hornets43のレギュラーメンバーが再結成して、新婚の二人の家庭が最初の輪となり、やがてたくさんの人たちを幸せにする大きな輪に成長して欲しいという祈りを込めて、The First Circleを演奏させていただきました。Jazz Hornets43、本当に本当に最後の演奏でした。手前みそですが、本当に感動しました。新郎新婦もとても喜んでいただき、様々な方達から感動したと言っていただきました。二人の大切な門出に花を添えることができて、何より嬉しかったです。
 このようなバンドのリーダーであることに感謝します。Jazz Hornets44も、こんな風に成長できるように、これから1年、全力で努力してゆきたいとおもっています。応援をよろしくお願いします。

2012年10月28日日曜日

太夫浜コンサート 43回生引退


10月26日(金)、保護者の皆様、スタッフのみんな、そしてお客様の絶大なるご支援のもと、無事に太夫浜コンサートを開催することができました。本当に感謝いたします。入場は400名を越え、太夫浜コンサート史上最多のお客様にご来場いただき、部員一同感激いたしました。暖かいご声援に重ねて感謝申し上げます。
 コンサート後、OB会を実施いたしました。31回生から42回生まで、20名が参加してくれ、楽しい楽しいひとときを過ごすことができました。深夜バスを利用して、日帰りで東京から応援に駆けつけてくれたOBもありました。一目、後輩達の成長を見届けようという暖かい気持ちに胸が熱くなりました。口々に、「〇〇が成長していて嬉しかった!」と満面の笑みを浮かべて語っていました。本当に良いOB達ですね!
 コンサート後のアンケートで一番人気のあった曲は、「女々しくて」。(笑)ダンスもあって、会場が多いに盛り上がりました。これからもディープなジャズから、誰もが楽しめる曲まで、幅広く演奏してゆきたいと思います。
 今回は、辰巳哲也オクテットの皆さんに教えていただいたように、ナチュラル・サウンドを目指しました。特に第一部は、ピアノにマイクを入れず、生音にして、ピアニシモがしっかり聞こえるようにしました。オープニングのThe Heats Onは、学バン所属のOBから、大学生の演奏とぜんぜん違って新鮮だったと評していただきました。学バンでは最初から大音量で演奏しますが、わたしたちのThe Heats Onは、最初はピアニシモで入ります。Coun Bubba's Revenge,  Night Flightと、全てこの方針で演奏しました。
 しかしやはり現代っ子の子供たち。ロックでは音量を求めます。ロックの曲では、音量を大きめにして、お客様にも迫力が伝わるようにしました。ロックの曲は1部と2部の後半にまとめ、1部も2部も前半は生音でピアニシモを聴かせるような曲を配置しました。それから、ドラムの音量を下げると、ドラマーにフラストレーションが溜まるということで(笑)、ドラムの位置をいつもより1メートルほど後方に配置しました。すると、ちょうど良いバランスになり、目からウロコが落ちました。

 翌27日は引退式。
 器楽部、ジャズホーネッツの引退式はハンパないっすよ。朝の9時半から始まって夕方の6時まで、30分の休憩をはさんで、ずーっと続きます。余興もなにもありません。ただひたすら、50人の部員が、一人ずつ順番に語るのを全員が丸くなって、聴き続けるのです。短い人は1分。長くなると(特に3年生)は、一人で45分話す人もあります。話している間には涙あり笑いあり。お尻がいたくなり、目は泣きはらし、お腹は笑いすぎて腹筋が痛くなり、いやはや、大変なものです。この長い儀式を経て、3年生は部活動を引退し、2年生は部活動を引き継ぐ心の準備を整え、1年生は将来の自分の姿のイメージを作ることができるのです。
 ここであらためて感じたのは、生徒が3年間、この部活動で学ぶのは音楽だけではない、ということです。音楽なら他でも出来るでしょう。部活動でしか学べないことがあるのです。それは、感謝をする心。粘り強く話し合うことの大切さ。困難を乗り越える喜び。仲間の大切さ。自分の弱さと向き合うこと。コミットメント。貢献するということ。けんかして仲直りするということ。互いの違いを認めつつ歩み合うこと。そのような体験を一人一人が語り、後輩はじっと耳を傾け、自分もそのように成長したいと願うのです。もし高校3年間を受験勉強だけに費やしていたら…答えのある問題に出来るだけ早く到達する技術ばかりを習得しようとしていたとしたら…これからも、子供たちが普通に人として成長できる場を守って行きたいな、と僭越ながら考えてしまいました。

 プロ顔負けのトランぺッター、スズキユウタロウ。トランペットだけでなく、自分の向き合うという試練を乗り越え、大きく成長しました。
 オオザワヒトミ、生徒会との両立を果たし、中途入部ながら、ちゃんとトランペットが吹けるようになりました。(この「ちゃんと」というところが大きなミソです。トランペットはちゃんと吹けるようになるのが大変なんです!)
 ナガイミユウ。宇宙人のような性格ながら、ジャズの奏法を完璧に身に付け、わたしが求める演奏を完璧に実現してくれました。好き嫌いを克服することを覚えたね!
 サカイミホ。一時悩んでしまい学校も部活動も続くかどうか心配しました。でも、見事に強くなって、ここまで歩んでくれました。嬉しい!
 ナカノサリ。ジャズホーネッツ一番のムードメーカー。しかもバリサクが上手い!アドリブ、最高です。人の話を聴けるように成長しましたね。
 シンドウヒカル。わたしが最も信頼していた副部長。何をやらせても完璧で、本当に頼りになりました。朝練、夜練。君ほど練習した生徒はいままでに一人もいません。その後ろ姿を見て、今の最強のトロンボーン隊があるんです。被災地支援ボランティアにも一緒に参加しましたね。
 トナミショウヘイ。負けず嫌いでプライドが高く女子キャラでイケメン。なんとも不思議なトミー、皆から愛されていました。学んだのはトロンボーンだけじゃなかったね!
 シブキユウヤ。ドラムを叩きながら寝れるのは世界中でも君だけです。どこでもかしこでも寝ていました。ドラムもずっと下手くそで。でも、3年になり本当に上達したね!たくさんの大曲を叩くことができるようになって、わたしも本当に嬉しかったです。
 クワバラミノリ。仕事もできるし、周りも見えるが口が悪い。「つじもと先生に生意気なことたくさん言いましたが、それも愛ゆえです」と、引退式の言葉。「これが噂のツンデレかーっ!!」と51歳にして初めて理解することができました。
 サカモトダイキ。泣き虫だった下級生時代。大丈夫なのか?と心配になるほど線の細い男の子が、The First Circle,  Count Bubba's Revenge, Night Flightなど、難曲を弾き熟せるほどに成長してくれました。卒業後は、新潟に残るOBとして、部活動の指導を手伝ってもらうことになります。これからもよろしく!
 タカナシヨシタカ。わたしの息子。大暴れ、大不安定時代を乗越え、立派な若者に成長した君をみることができて本当に嬉しい。他者を幸せにすることができる大人に成長して欲しい。
 ナカムラミオ。自分が部長でいいのだろうかと悩み抜き、泣いた日々がありました。そりゃそうだよ。これだけ我がままで、個性の強い、しかも能力の高い集団をまとめるのは容易ではない。だから、この集団をまとめることができるのは君しかいなかったんだ。君以外が部長だったら、3年生は半分以下になっていただろう。
 本当に喧嘩ばかりの3年生だった。しかし、喧嘩の度に話し合い、問題を解決してきた。でも、問題があるのは当たり前のこと。そこから逃げずに話し合いを続け、一つ一つ乗越えてきた君たちに敬意を表する。恐らく、ジャズよりもその学びの方が君たちの人生に大きな意味を持つだろう。君たちのせいで寿命が半年ぐらい縮まったけれど、忘れられない3年生になった。来年は後輩の成長を見守りに、必ず戻ってきて欲しい。

 新部長にトロンボーンのツルマキアイコが選出されました。副部長はノマリクとスズキカユラです。44回生バンドは43回生バンドを乗越えることが出来るでしょうか?これからも真摯に努力して参ります。応援をお願いいたします。

2012年10月25日木曜日

明日、太夫浜コンサートです

明日、10月26日(金)、敬和学園高等学校チャペルにて、わたしたちの定期演奏会「太夫浜コンサート」を開催させていただきます。
 6時開場、6時半開演。駐車場に限りがありますので、市バスをご利用になるか、自家用車にお乗り合わせの上お越し下さい。入場は無料です。
 このコンサートで、3年生(43回生)が引退します。あっという間でしたね!写真は、部室での最後の練習を終えて記念写真を撮る3年生12名です。

 演奏する曲目をご紹介します。

    The Heats On
    Taking The F Train (ステラジャム課題曲)
    Count Bubba's Revenge
    Night Flight
    Jazz Police
    女々しくて(ゴールデンボンバー)ぜひ、皆さんご一緒に踊って下さい!

    The First Circle (ステラジャム自由曲)
    The Queen Bee
    You've Got A Friend In Me (トイストーリーより)
    Sing Sing Sing
    Sambandrea Swing (ステラジャム自由曲)
    Birdland

 時間をかけて練習した曲が多く、聴きごたえのある演目です。今年はこれらの曲の他に、エリントンの「くりみわり人形組曲」もチャレンジしました。とても内容の濃い一年でした。
 今年のテーマは、The First Circle。ジャズホーネッツの歴史の中で、最ももめ事の多い3年生でした。その彼らが、1つ1つの問題から目をそらすことなく、しっかり向き合って、何度も何度も(下級生にあきれられながらも)話し合いを重ね、とうとう築き上げたのが、素晴らしい調和。それが「最初の円環」すなわち、The First Circleです。本当にこの学年にふさわしい曲とテーマだと思います。
 コンサート後、恒例のOB会を行います。OBの皆さん、ふるってご参加下さい。

2012年10月1日月曜日

ステラジャム(続き)

 Youtubeにステラジャムの動画をアップしていただきました。
 課題曲、Taking The F Train, そして自由曲 The First Circle,  Sambandrea Swing の3曲です。


2012年9月22日土曜日

ステラジャム

去る9月16日(日)、山梨県ステラシアターで開催された、第3回ステラジャムに参加しました。わたしたちは、パットメセニーの The First Circleと、ドンメンザの Sambandrea Swingを演奏し、ユウタロウが最優秀トランペッター賞、タカナシが、最優秀ベーシスト賞をいただきました。選曲が良かったと言うことで、団体賞としてベストレパートリー賞もいただきました。上位4チームに入選はできませんでしたが、わたしたちには最高の演奏ができたと、満足しています。
 思えば、様々なことでぶつかり合い、何度も何度も話し合いをして壁を乗越えてきた3年生でした。ステラジャムの選曲ももめにもめて、ようやく決まりました。そのやっとの思いの選曲が賞をいただき、何より嬉しかったです。
 The First Circleは、3年生(43回生)のテーマソングとなりました。たくさんのぶつかりあいから、ようやく輪(和)になることができたのですから。わたしは、指揮をしていて、胸が熱くなりました。本当に良い演奏でした。
 素晴らしい他のバンドの演奏も聴くことができました。とても刺激になり、皆、帰ってから練習する気力が十倍になりました。特に笹下中学校の皆さん、甲南高校の皆さん、そして名古屋のジュニアの皆さんの演奏には心打たれました。
 さあ、3年生も残り1ヶ月で引退です。来月10月26日(金)に行われる太夫浜コンサートが引退の花道になります。どなたでもご覧になれます。入場無料です。敬和学園高等学校チャペルで、6時30分から開演いたします。お誘い合わせの上、お越し下さい。The First Circleの演奏では、きっとみなさんの心にもわたしたちの思いが届くことと思います。部員一同お待ちしております。

2012年9月2日日曜日

アルビレックス応援

9月1日(土)、ビッグスワン、カナルステージでアルビレックス新潟の応援演奏を行いました。
この日は、3年生にとって最後の応援演奏となりました。1年、2年と負け知らず。ところが3年になって最初の演奏で負けてしまい、次の演奏は雨で中止。今年最後の演奏は、絶対に負けられない!という気迫で望みましたが、残念ながら力足りず、またしても負けの結果となりました。サポーターの皆様には本当に申し訳なく思っております。
それでも部員達、特に3年生は、3年間最後のアルビの応援を本当に楽しんだようです。3年生は一つ一つのイベントに「最後の…」という枕詞がつく時期になりました。あとは、ステラジャムと定期演奏会の「太夫浜コンサート」で引退です。40人の後輩達を、12人でまとめてきた3年生。最後の直線に入り、ぐんと立派になったと感じます。さまざまな困難やもめごと、問題に直面した学年でもありました。しかし、困難や問題があるのは当たり前。それとどう向き合い、どう解決してきたかが重要なのだと思います。その点から見ると、本当に多くの成長の機会を与えられた学年でした。
ついこの前、新入部員として楽器に初めて触れた子供たち。成長したな、と思ったらもう引退。それが高校の部活動なんですね。本当に、青春を駆け抜けて行く、という感じです。太夫浜コンサートでは、多くの皆さんに再会できることを楽しみにしております。

2012年8月26日日曜日

合宿 主の港教会 万代橋誕生祭

暑く、長い夏休みの練習でした。8月16日から24日まで、朝8;30分から18:00まで、40度を超える部室での練習。途中から教室にクーラーを入れてもらい、そこでパート練習をすることができ、何とか乗り切ったという感じです。その最後の締めくくりが、海辺の森キャンプ場でのBBQ。またコバヤシナミヨさんのお父様にお肉を提供していただきました。感謝です!この日、OBのナカムラチヒロくん、ウチヤマくん、ウエダユウダイくんとコスゲノゾミさんも参加してくれました。
  テントに泊った翌朝は、海で体操。体操の前に、9月のステラジャムで演奏する予定の、パットメセニー作曲、The First Circleにちなんで、全員丸くなり、独特の変拍子の手拍子を皆で練習しました。世界がまだできたての頃、生物も森も川も、一つの円環でした。やがて人間が生まれ、世界の調和は少しずつ乱れているように思います。最初の円環、世界の調和が再び回復されることを祈って、この曲を心を込めて演奏しようと思っています。
  合宿が終わり、1、2年生が午前中で帰った後、3年生は主の港教会で演奏させていただきました。教会で働く加山献くんは敬和学園の卒業生。アメリカでジャズを学び、帰国した後、教会で働きながら月に一度コンサートを企画しています。加山くんとのセッションも実現し、大いに盛り上がりました。この演奏は入場料が500円でしたが、東日本大震災の義援金として寄付されることになっています。
そしてその翌日、8月25日は万代橋誕生祭。炎天下、2ステージの演奏でした。あまりの暑さに、演奏しているわたしたちも大変でしたが、聞いてくださったお客様も本当にお疲れ様でした。後半の練習、合宿、そしてこのステージにも応援にかけつけてくれたOBのナカムラチヒロくん、ウチヤマくん、ありがとう!

2012年8月11日土曜日

平和祈念のつどい、からのバーベキュー!

8月10日、新潟市内で行われた、「にいがた平和祈念のつどい」で演奏させていただきました。演奏後、広島に平和学習に行った中学生と、新潟大学の中国人留学生、そして、敬和学園高等学校の生徒たちの発表を聞きました。原爆体験が風化しないように、一生懸命取り組む若い世代の姿を見て、頼もしく感じました。
 この日の演奏は、夏休みの最中ということで、1年生9名、2年生3名、3年生4名という、1年生を中心にした16人のメンバーで行いました。9日に入念にリハーサルしたので、1年生はとてもしっかりした演奏ができたと思います。
さて、演奏が終わると、1年生部員のコバヤシナミヨさんのお宅に部員全員がおよばれして、大焼き肉パーティーをしていただきました。
 小林さんは、新潟市白根の農家で、農業だけでなく、豚や牛も飼っておられるのですが、その豚と新鮮な野菜をごちそうになったのです!
 見て下さい!この肉、肉、肉!これで半分ほどです。

およばれしたお礼に、Jazz Hornetsからは、Satin Dollを演奏させていただきました。お父さんお母さん、ビール片手に、「夕日とジャズが合うなー!」と喜んでいただきました。
 例えて言うと、鶴瓶の「家族に乾杯」と、「キッチンが走る」というNHKの番組を二つ合わせたような素晴らしい夜となりました。人の温かさ、新鮮な食材のおいしさ、交わりの楽しさ、音楽の豊かさ。人生に必要なものは全てここにありますね!
 部員一同、お腹いっぱいになりました。本当に感謝いたします!!

2012年7月29日日曜日

松浜夜市

7月28日は、地元松浜商店街の夜市です。この日で夏休み前半の練習が終了しました。
今年の1年生の中には4人、地元松浜中学校出身者がいます。これは過去最多です。
ということもあって、メンバーの友達が大勢応援に来てくれました。
この日は野外の演奏でしたが、野外ライブも、辰巳哲也さん方式の生音が通用するのか、試してみました。

午前中のリハーサルは、学校で、外で演奏した場合の音の聞こえ具合を確認しましたが、普通に聞こえるので、なんだ、いけるじゃないか、ということになりました。
もちろん、聞こえる範囲はそれほど広くはありませんが、近くの椅子に腰掛けて聞いて下さるお客様に聞こえるような演奏は十分可能だという手応えでした。

アンプを通さず、基本生音の演奏というのは、どこか懐かしい感じがしていいですね。
今までアンプでガンガン音量を上げて、ビッグバンドは音圧や!という感じで演奏していたのですが、特に、サテンドールなどのミドルテンポのスゥイウングは、絶対に生音の方がいいです。
大切なのは、最初の弱音で、お客様に耳を澄ませていただくことだと感じました。
耳を澄ませてさえいただければ、後は、音楽にぐいぐいひきこむことが出来ると感じました。

最後にApril In Parisを演奏しました。これも、弱音を利かせると我ながらニヤリとしてしまうほどの出来映えでした。
お客様から4回のワン・モア・タイム!のかけ声をいただき、ペットの諸君は即死状態でしたが、そのあともアンコールをいただき、The Heats Onで締めくくりました。
The Heats On、ベースをピアノの生音と合うぐらいまで音量をさげ、ピアニシモから演奏を始めると、本当に、本当に素敵な演奏になるんですよ!

ところで、このところ生音ということにずいぶんこだわってきましたが、最近ベイシーのCDを聞いていて気付いたことがありました。
Straight Aheadの録音なのですが、恐らく各セクション別録音で、おのおののセクションに若干エコーをかけて広がりを出し、最後にミキシングしたような聞こえ方なのです。
そのような録音の仕方をすると、すごく誤解を与えてしまうのではないかな、と思いました。こういう聞こえ方が正解だと思うと、どうしてもPAに頼った音作りになってしまうと思うのです。
ところが、後期の録音、Basie Big Band,  Warm Breeze, Prime Time,  88 Basie Street,  Fancy Pants,  Me and Youは、全然違うのです。まるでコンボのような生音です。あたかも、Dave Pell Octetや、ジェリーマリガンのクールサウンドのように聞こえます。
今まで、ベイシーのCDは大音量で聞くのが一番良いと思ていましたが、これらのアルバムは、弱音で聞いても素晴らしいのです。
ベイシーのピアノの生音と、それに合ったベースの音量。そして、そのピアノの演奏と同じレベルでメゾフォルテを演奏するようにすると、メゾフォルテの音量は今までの理解の半分ぐらいのレベルになるのです。
そのレベルで演奏していて、一曲に1回か2回シャウトを入れると、それはもう、ものすごい効果です。
辰巳哲也オクテットのトロンボーン奏者だった、フレッドさんが、「コンボとビッグバンドの違いは人数だけ。吹き方は同じ」と何度も言っておられた意味が、ようやく分かりかけてきました。

夏休み前半の練習

夏休み前半の練習が終わりました。
Jazz Hornetsはお盆まで20日ほどの夏休みとなります。

夏休み前半の練習は、1週間でした。
朝は4キロ走り(通称ベトナムロード。敬和学園近隣の田園風景がまるでベトナムの米作地帯のようなのでこの名前がつきました)それから筋力トレーニングをします。
筋力トレーニング後、みっちりロングトーンをします。
今まではフォルテシモだけのロングトーンでしたが、辰巳哲也さんのアドバイスで、メゾフォルテ、メゾピアノで楽器を鳴らすというイメージをつかむようにするものに変えました。もちろんピアニシモでのロングトーンもします。
ロングトーンはいつものように、体育館の日陰に並んで、グランドに向かって吹くのですが、グランドの端にいてもピアニシモが聞こえるのには驚きました。
これで、サッカー部やラグビー部や野球部の皆さんのご迷惑が少しは緩和されたのではないでしょうか。(いつも、指示が聞こえない!と叱られていました。)
シャウトの感覚を忘れないように、フォルテシモも数回演奏しましたが、基本は弱音で楽器を鳴らし、音を遠くへ飛ばすイメージを養いました。
午後はパート練習と、Junior Memberの合奏。
4時に下校のバスが出てから、6時まで、Regurar Memberの合奏をみっちり2時間おこないました。
1週間このハードな練習を続けたメンバーは技術的にも精神的にも一皮も二皮もむけました。ごくろうさま!

ちなみに、写真は外で合奏の練習をするJazz Hornets Regular Memberです。
プレハブの部室は、外壁も屋根も鉄板一枚のため、気温が40度を超えています。
熱中症にならないように、外で演奏しているのです。
Junior Memberは、部室で合奏。一曲演奏するごとに大量の汗をかき、1キロぐらい痩せるのでは、と思うぐらいです。
という感じで、ジャズホーネッツの夏は本当に熱い(暑い)です!

経済同友会納涼会

去る、7月24日、新潟経済同友会の納涼会において、演奏させていただきました。
場所は朱鷺メッセ。豪華な会場に新潟の社長さん達が勢揃い。
迫力がありました。
社長さん達の中に、敬和の在校生、卒業生の保護者の方がおられ、声をかけていただきました。新潟のお菓子屋さんの老舗、丸屋本店の本間さんは、お嬢様達がそろって敬和の卒業生。激励のお言葉と、近況報告をうかがい、嬉しかったです。

この日は、ディナーテーブルの間近での演奏ということで、辰巳哲也オクテットの皆さんに教えていただいたピアニシモの演奏を試してみる絶好の機会でした。
リハーサルでピアニシモを演奏した所、会場の一番遠くでもはっきり聞こえます。
ピアノの生音(マイクなし)とマッチするようにギターとベースの音量を調整。
そうなんです。ベースの音量を上げると、それに比例して、全体の音量が上がり、ピアノもドラムもソロもマイクがなければ聞こえなくなってしまうのです。しかも、フォルテとピアノの差がつきません。
ベースの音量を、生ピアノと合わせて、あたかもコンボのようにセッティングすることがポイントだと思います。
それから、バンド全体のフォルテシモとピアニシモの音量の調節を行いました。
結果は、良い内容だったと思います。
ピアニシモでは会場の皆様が耳を澄まされている様子が伝わり、そこへ一曲につき1回か2回のシャウトを入れ、あとはメゾフォルテとフォルテぐらいの中で音量を調節すると、とても良い雰囲気の演奏になりました。
もちろんソリストもマイクなしです。

辰巳哲也さんは、その後も折あるごとに、参考書のコピーや役に立ちそうなYoutubeのクリニック風景などを教えて下さいます。本当に素晴らしい方と出会わせていただいたと、感謝しています。
弱音の演奏を生かした、全て生音の新しいジャズホーネッツの演奏。ぜひどこかでお聞き下されば幸いです。

2012年7月18日水曜日

特別支援学校訪問

7月17日(火)、新潟市立特別支援学校を訪問し、演奏と交流をさせていただきました。この日の演奏は、辰巳哲也オクテットの皆さんに教えていただいたことをしっかり意識して、今までとはひと味もふた味も違う、良いアンサンブルをお届けできたと思っています。
特別支援学校の訪問をしていて、手前味噌ですが、あらためて敬和学園高校の持つ教育の力というものを実感しましたので、少しお話しさせて下さい。
敬和学園はキリスト教主義の学校で、全ての人間には決して他の人が付け加えたり減らしたりできない、存在そのものの価値がある、ということを真剣に考えている学校です。その校風の中で、生徒たちは多様性に対して寛容で、素直な、純真な生徒が育ってゆきます。
演奏後の交流は、学年別に行われます。その様子を見ていますと、1年生は初め緊張気味でスタートし、最後には気持ちもほぐれてくる、という経緯を辿ります。
2年生は、2回目ということもあり、何とか特別支援学校の皆さんと楽しく過ごそう、盛り上げようという努力の姿が見られます。
3年生の交流の様子は全く違います。そこでは障害のあるなしを感じさせません。まるで古くからの友人同士が、普通にひとときを過ごしているかのようです。
これってすごいことだなあ!とわたしは感動してしまうのです。
写真は最後の特別支援学校訪問演奏を終えた3年生の姿です。気負いのない笑顔がすてきですね!

2012年7月16日月曜日

辰巳哲也オクテット

7月15日の新潟ジャズストリートで、前日、学生ジャズクリニックを行って下さった辰巳哲也オクテットの皆さんの演奏を皆で聴きました。素晴らしかった!という言葉では表現しきれませんので、かなり長くなりますが感想を書かせていただきます。
まず、生徒達全員50名、ジャズを始めて3ヶ月の1年生も含め、全員が打ちのめされるような感動にひたっていました。「今まで聴いたジャズの演奏の中で一番いい!」と言った生徒はほぼ全員。「あの人たちは神だ」と言った生徒もありました。ある生徒にいたっては、「今日は17年間のわたしの人生の中で一番いい日だ!」と叫びました。わたしは生徒たちの真ん中で聴いていましたが、演奏途中に、「すげえ!」「うわっ、何だこりゃ!」「ちょーすごい!」「やばい」などのため息が耳に飛び込んできます。みんな興奮の極地で、演奏が終わった後、荷物の積み出しの間中、オクテットの演奏で話はもちきりでした。トロンボーン初心者の男の子は、「先生、ぼく、トロンボーンのプロになるにはどうしたらいいですか?とフレッド・シモンズさんに聞きたいので通訳して下さい」と言い出すしまつ。
現代っ子の高校生を打ちのめした演奏は?ド迫力のハードバップ?高速アドリブのビバップ?ノリノリのロック・ファンク系?いいえ。ウエストコーストのクールサウンドです。レニー・ニーハウスやジェリー・マリガン系の、しっかりとしたアンサンブルと、簡潔なソロ回しのおしゃれな、大人のジャズです。最大音量でもメゾフォルテです。基本、ピアノ。pp,  pppを駆使して、わたしたちのビッグバンドの作り出すダイナミックス(弱音と跫音の落差)を優に上回る演奏なのです。アンプは、ギターとベースで使用しましたが、ほぼ生音並みの音量です。ピアノはアンプなし。ソロももちろんマイクなしです。わたしはホールの一番後ろに行って確認しましたが、ppでもしっかり届いていました。確かに、コンサートホールでは舞台の上で囁いても最後部の座席まで聞こえるのですから、聞こえる筈なのです。
どうしてわたしたちは今まで、これでもか、というほどアンプで増幅した音を聞かされてきたのでしょうか?そんな疑問が浮かびます。しかも、生演奏を聴いているのに、実際はスピーカーの音を聞かされているというのは何と言う矛盾でしょう!昨年、花岡詠二さんの演奏を聞いた時にも、お客さんを客席中央に集めてから、ほぼアンプなしの演奏で大変感銘を受けましたが、今回はそれを上回る感銘でした。
そういえば、ジュリアード音楽院の学生達が来日したとき、公開クリニックを見学したことがあったのですが、なんとジュリアード音楽院のビッグバンドは弦バスにアンプをつけないと言っていたことを思い出しました。音が聞こえなくても、床から振動が伝わればいいんだ、と言っていた記憶があります。恐らく最大音量(シャウトの部分)は聞こえなくてもいいんでしょうね。ソロになったり、弱音の部分になると、無意識の世界から意識の世界へ浮かび上がって来る、そんなベースでいいのではないでしょうか。
あのppの演奏は、凄い。わたしが前々回のブログで、ジャズクリニックでppの大切さを教えていただいたと書きましたが、その真の意味はこの演奏を聴いて一瞬で理解できました。そしてクリニックの日には本当の意味で理解していなかったことを痛感しました。生徒の一人は、To See Is To Believeだね、と感嘆していました。
クリニックの日、トロンボーンのフレッド・シモンズさんが、普通の音や弱音を吹く時に顔を真っ赤にして吹いていたのを疑問に思っていた生徒がありました。その生徒が、謎が解けたと言っていました。弱音を吹く時も、ffを吹く時と同じ、いやそれ以上の体の支えとブレスと、正しいアンブッシュアー作りに、顔を赤くされていたのですね。そしてどんな時でも美しく音楽的に!と言っていたことも理解できました。バッキングの一音一音が、実に美しく、音楽的なのです!
渡辺さんのテナーは、この日もレスター・ヤングのよう。
長島さんのバリサクは、わたしが今まで、CDも含めて人生で聞いてきたバリサクの音色の中で最も美しいと断言できます。生徒も、「バリサクやばい!」とパートを越えて賛辞を惜しみませんでした。
ベースの芹沢さんは、まあ、やばいの一言ですね。指先から音楽が魔法のように流れ出す、という感じです。生徒も芹沢さんのベースで演奏すると、「めっちゃ演奏しやすい!スゥイングする!」と叫んでいました。
駒村さんのギターにも魅了されました。オクテットでの演奏は、コードではなく、ほとんどが音符弾きですが、管とギターを合わせたシンクロ感は、フルハウスのウェス・モンゴメリーを彷彿とさせますが、実はそれ以上だと思いました。
ピアノの八木さんは、突然立ち現れるという感じです。あくまでもアンサンブルの中にとけ込んでしっかりとハーモニーをサポートしつつ、ソロになると華麗な蝶のように飛来し、まさに超美技というソロを聴かせてくれました。生徒の「やばい!」が連続して聞こえてきたのもピアノソロの時でした。
ドラムの諸藤一平さんはほぼブラシの演奏です。それでもベースとともにバンドに強力な推進力を与えてスゥイングさせます。バディ・リッチだけがドラマーじゃない!ということですね。実はJazz Hornetsのドラマーは伝統的にバディ・リッチ信奉者で、わたしは常々、「弱音のドラムの職人芸があるんだよ」と言っていましたが、まさにこの日は目からウロコを落としてくれたことと思います。
このオクテットによる、ウエストコーストのアンサンブル重視の演奏。これはビッグバンドにも非常に参考になる形態だと痛感しました。ひたすらに熱くアドリブを演奏するコンボ形式と比べると、アンサンブルをきっちりと組む、という部分が大きな役割を果たしており、そこがジャズが難しいと感じている高校生にもよく理解できるポイントだと感じました。アドリブで聴かせるには、相当うまくないと厳しいですよね。アンサンブルは練習すれば美しい音楽に磨き上げることができます。しかし、アドリブがなければジャズではありません。そこで、ビッグバンドの形式は、学生がジャズを始めるのに最適なフォーマットだと思っているのですが、このオクテット形式も学生が取り組むには良いフォーマットだと感じました。辰巳さんが「楽譜の手に入れ方を教えますよ」と言ってくださったので、Jazz Horentsも、ぜひオクテットを結成したいと思っています。今このコンセプトでジャズをやったら面白いというのを見いだした方は辰巳哲也さん。その業績は評価してしすぎることはないと思います。
辰巳哲也オクテットの皆さん、本当にありがとうございました!!

ジャズストリート

7月15日、ジャズストリートで演奏しました。
まず、今年の最大の目玉は、辰巳哲也オクテットの皆さんと共演させていただいたことです。前日のジャズクリニックの講師の皆さんとの共演は、夢のような楽しい演奏になりました。Night Flightでは、テナーの渡辺恭一さんとトランペットの辰巳哲也さんに華麗なソロを吹いていただきました。Tings Ain't What They Used To Beでは、バリトンサックスの長島一樹さん、トロンボーンのフレッド・シモンズさん、ピアノの八木隆幸さん、ギターの駒村光さんに、ソロを演奏していただき、また、ベースは芹沢薫樹さん、ドラムスは諸藤一平さんに担当していただくという豪華さでした。
 わたしたちは、Count Bubba's Revenge,  Jazz Police,  The Heats On,  Hay Burner,  That Warm Feeling,  Moanin',  Little Brown Jugを演奏しました。モーニンでは、すっかり恒例になった一年生のソロ回しに暖かい拍手をいただきました。ちょっと自慢させて下さい。That Warm Feelingはバラードですが、前日のクリニックでも弱音の練習でクリニックしていただきました。講師の先生方に入っていただいての演奏でしたが、辰巳先生に「この演奏なら、山野の本選に入れるよ」と褒めていただきました。今年、3年生がジャズホーネッツのスローガンを決めてくれました。それは「全力!」です。今日の演奏は、自分たちの全力を出し切れたと思います。
さて、最後になりますが、写真をご覧下さい。そうです。Jazz Hornets箱形譜面台が完成しました。センスいいでしょ?敬和学園高等学校同窓会から10万円の寄付をいただいて作成しました。応援して下さる皆さんに本当に感謝いたします!

ジャズクリニック

去る7月14日、敬和学園高等学校のチャペルにて、新潟ジャズストリート実行委員会主催のスチューデント・ジャズ・クリニックが行われました。
講師は、辰巳哲也オクテット(八重奏)の皆さん。素晴らしいクリニックでした。
バンド全体のクリニックでは、弱音(ピアノ)の演奏について深く学びました。日本の特に、学生バンドはmfの音が大きすぎる。mfは演奏の基本の音ですが、それが大きすぎると言うことでした。その原因は、アンプを使う楽器の音が大きすぎるためで、その結果、全ての楽器の音量が大きくなりすぎたのです。その結果、ffが全然大きく聞こえない、という結果になってしまいます。ビッグバンドの醍醐味は、ppとffの落差の大きさです。これが損なわれてしまうのです。ppを演奏するために必要なのは、ffを演奏する時以上の体の支えです。ビッグブレス(大きな息)をとって、完璧なアンブッシュアで、タイミングを遅らせずにppを演奏するのは実に難しいのですが、これが絶対に必要なのです。
しかし、この日、わたしたちは以上の意味を本当には理解していませんでした。本当の意味でそれを理解するには、翌日のオクテットの皆さんの演奏を聞くまで待たなければならなかったのです。そのご報告は次のブログでいたします。
リーダーの辰巳哲也さんは、「伝えたいことが山ほどあるから」ということで一日早く新潟入りして、特にアドリブ(インプロビゼーション)についてクリニックして下さいました。「ぼくは教え魔なんです」と笑っておられましたが、実に気さくな誠実な人柄で、生徒たちも大好きになりました。オクテットの皆さんは、それぞれに本当に人柄が素晴らしく(もちろんジャズの演奏も!)生徒達はクリニック終了後も、先生方を捕まえて、熱心に質問をしていました。いやあ、いい日でした!!
サックスは渡辺恭一さんと長島一樹さんが教えて下さいました。

トロンボーンは、フレッド・シモンズさんが講師。どんなときでもアンブッシュアをしっかり作ること。唇だけでBbの音を出せるようにし、音を作るのはマウスピースではなく、唇であることを意識すること。常に、スケール練習をする時も、音楽的に美しく演奏することを心がけるようにと教えて下さいました。

ギター講師は駒村光さん。ジャズギターの魅力で生徒たちをとりこにしました。

トランペットは辰巳哲也さん。理論家ですが、何より「伝えよう」という意思が明確で、とても分かりやすい説明なのです。アメリカでは普通に行われているジャズの分かりやすい説明が、日本では難しすぎるか、職人芸のようになっていることに対して一石を投じたいという意気込みがひしひしと伝わります。
ピアノ講師は八木隆幸さん。ダンディーな先生で、生徒が感激していました。

ベース講師は芹沢薫樹さん。ドラム講師は諸藤一平さん。グルーブについて講習して下さいました。

トロンボーンセクションとフレッドさん。

五十嵐中学BBの皆さんと、辰巳さん。

先生方、ありがとうございました!!!

2012年6月17日日曜日

敬和学園大学オープンスクールで演奏しました

6月16日(土)、敬和学園大学のオープンキャンパスで演奏させていただきました。敬和学園大学のブラスバンド部、ダンス部、チア部のみなさんと、高校のよさこいの皆さんとのコラボというステージでした。ブラスバンド部の皆さんとは、Get It Onを合同演奏させていただきました。とても楽しい交流のひとときとなりました。
 さてこの日、夜からアルビレックスの応援演奏があったのですが、雨のため中止となってしまいました。もちろんサッカーの試合そのものは中止になることはありません。そして、アルビレックスは勝ちました!良かったです!生徒たちは皆、応援させていただきたかった、と残念がっていました。
 ところでこの日、寮生たちは試合観戦後、外で夕食をとるつもりでしたので、寮の食事を「不要」と申告していました。食堂は当然器楽部の生徒の分の夕食を作りません。ということで、急遽、寮生はラーメンを食べにでかけることになりました。寮生のラーメンツアーですね。何でもイベントにしてしまうのが、Jazz Hornets流です。
 写真はラーメンを食べた後、バスの前に整列してアイスを食べる1、2年生寮生です。なんかいい感じの写真でしょ?
 3年生はなんと、ラーメン屋から5キロほど歩いて寮に帰りました。町を歩くと、通学生になったような、ちょっと自由な気分になれるそうなのです。
 いずれにせよ、青春はいいですね!

2012年5月22日火曜日

ごめんなさい!

アルビファンの皆様、大変申し訳ありませんでした。ご期待にそえず、去る5月19日、対ジュビロ戦に負けてしまいました。私たちの応援の力が足りなかったこと、猛烈に反省しております。わたしたちが応援させていただいた試合は、過去4年間負けなしでしたが、とうとう負けてしまいました。これからも日々、練習に精進し、必死の気迫を込めて応援演奏をさせていただきますので、どうぞお見限りのなきようお願い申し上げます。勝負は勝つ時もあれば負ける時もあるもの。苦しい時の友こそ真の友とも申します。お許しいただけるなら、わたしたちは変わらずアルビレックスを応援して参りたいと願っております。
 昨日、基礎練習後、海までランニングをし、海に向かって「アルビレックスごめんなさい!」と叫んで帰って参りました。次回、6月16日にも演奏させていただきます。よろしくお願いいたします。
「アルビレックスごめんなさい!」

2012年5月7日月曜日

坂道のアポロン

ゴールデンウィークの練習が終わりました。
初心者の子たちは、Smoke On The Water,  Moanin'の2曲をなんとか演奏できるようになり、1年生は、Moanin'で初アドリブを経験しました。
その他に、Mercy Mercy Mercy,  ナウシカレクイエム,  The Heats On,  Time Check,  Cruisin' A Bluesin',  Dance You Monster To My Soft Songと、数多くの曲の練習をしました。このうち、Dance You Monster...は、Jazz Hornets初のコンテポラリージャズです。2年前、東京で早稲田大学が演奏していたマリア・シュナイダーの曲。とても新鮮です。Time Checkなどアップテンポの曲はまだまだ半分のテンポでの練習ですが、これから新潟ジャズストリートに向けて、練習してゆきたいと思います。
これから約3週間、試験とフェスティバル(学園祭)の準備のため、満足に部活動が出来ません。出席できる部員と一緒に、アドリブなど普段できない練習をする予定です。下級生は5月のアルビレックス応援演奏に向けて個人練習を積み重ねます。
ところで、先日、偶然「坂道のアポロン」というアニメを見ました。レコーダーのキーワードに「ジャズ」を入れているのですが、偶然、撮れていたのです。これが面白いのなんの。ついひきこまれてしまいました。これは部員の雄太郎が、数年前からコミックで読んでいたものですが、今年アニメ化されたそうです。なんと、ジャズに打ち込む高校生の物語。そんな設定で大丈夫?と人ごとながら心配になりましたが、とても良い出来です。特に、楽器の演奏シーンが素晴らしい。ピアノの指の動きと音が合っているんです。驚きました。毎回、ジャズの名曲がフィーチャーされるのですが、第一回はなんとMoanin'。Jazz Horents伝統の一曲です。ぜひご覧下さい。

YoutubeでPVが見られます。↓

2012年5月2日水曜日

Duke Ellington くるみ割り人形組曲

新潟県政記念館で演奏した「くるみ割り人形組曲」の一部をYouTubeにアップしました。よろしかったらご覧ください。

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2012年5月1日火曜日

ラフォルジュルネ 門前音楽市

去る4月29日、ラフォルジュルネ新潟周辺イベント門前音楽市にて、今年も3回のステージを務めさせていただきました。3回とも大きな声援を送って下さったお客様、ありがとうございました!応援に駆けつけてくれたOB、31回生のテラダカナさん、38回生のサトウシズカさん、42回生のウチヤマくん、ダイチくん、ウエダくん、ありがとう!保護者の方も大勢来ていただきました。
12時からの最初のステージでは、「となりのトトロ」,  I Wish,  Count Bubba's Revenge,  Jazz Police,  Take the A Train,  April In Paris,  No Exitを演奏しました。「トトロ」と I Wish では、今年入部した新入部員のうち、楽器経験者のタナベ、フジタ、サクマ (alto sax)、オオヤ、ニシカワ (Trumpet) 、オオタキ (Drums) が参加。Jazz Hornetsでの初ステージを踏みました。
3時からは、県政記念館で、かねがねからお伝えしてきましたように、Duke Ellington編曲の「くるみ割り人形組曲」全9曲、約40分の新潟初演を果たしました。何度か事故(小節数の数え間違い)がありましたが、とにかく無事に演奏できたこと、感慨無量ですし、盛大な拍手を送って下さったお客様に感謝いたします。
最後の曲は静かな終わり方でした。その余韻を大切にしていただくような静かな拍手で始まり、やがてそれが大きくなって、最後にはアンコールのかけ声もいただいて、本当に嬉しかったです。
Duke Ellingtonは、1964年の新潟地震の際、日本公演の途中でしたが、次のハワイ公演をキャンセルして東京で震災支援公演を急遽行い、その収益を新潟に寄付したことにより、新潟の名誉市民となっています。新潟市民はEllingtonに今でも感謝し、新潟ジャズストリートは、Duke Ellingtonメモリアルのタイトルを持ち、演奏者は彼に敬意を表するため、必ず1曲はエリントンの曲を演奏することになっています。
そのEllingtonの大曲を、新潟の地で初演することができて、本当に嬉しく、子供たちにもエリントンのボランティアスピリットを受け継いでもらいたいと願っています。
演奏はまだまだこなれていない部分が多く、反省が多かったのですが、これからも演奏を続けて、立派な内容にしてゆきたいと思っています。またどこかで機会を与えていただくことがあれば、再び全曲の演奏をさせていただきたいな、と思っています。
5時からの第3ステージでは、再び「トトロ」、Count Basieのナンバーから Fun Time,   Straight Ahead,  Magic Fleaを演奏。こちらもアンコールをいただいて、手拍子の中 I Wishで長い一日を締めくくることができました。写真はその時の様子です。
わたしたちは日頃、様々な場所で演奏させていただくことがありますが、実は路上の演奏が一番楽しいのです。一杯飲みながら楽しまれる方がいたり、買い物の足を止めて聞き入って下さったり、通りすがりの方が次々と立ち止まって耳を傾けて下さる、そういう気安さと、お客様との距離の近さが最高なのです。この日は、新入生はほとんどが荷物運び。プレーヤーも重たい楽器を担いで会場から会場へ2キロ以上歩きました。次の日はほとんどの生徒が布団から起き上がれないほど疲れた一日でしたが、皆異口同音に「楽しかった!!」と満面の笑みを浮かべていました。中には「もう今日死んでもいいと思えるほど楽しかった」と言った生徒もありました。「拍手をいただけることを感謝しなさいよ!」と顧問のニシザワ先生から言われ、生徒たちも真剣に頷いていました。
翌日のミーティングでは、声援を送って下さる方々の為にも、もっと真剣に、真摯に音楽に向き合いたいという意見が多く出されました。50人の部員が町を歩くと他の歩行者やお店の方々に邪魔になるということも生徒から指摘されました。普段から楽器は畳2枚分の中にきちっと並べる訓練をしていますが、50名も畳み4枚分ぐらいのスペースに収まる練習が必要かもしれません(笑)。

動画をYouTubeにアップしました。duke ellington nutcracker suiteで検索していただくとご覧になれます。よろしかったらどうぞ!


2012年4月26日木曜日

24名の新入生が入部しました

先週末、新入生の仮入部期間が終わり、今年も24名の新入生がJazz Hornetsに入部してくれました。24名中、楽器経験者は10名、初心者は14名。女子が9名、男子が15名。サックスが6名、トランペットが3名、トロンボーンが5名、ギターが4名、ドラムスが2名、ベースが2名、ピアノが2名ということで、とても良いバランスです。特に、今年もたくさんの男子が入部してくれたことが嬉しいです。吹奏楽部には男子が少ないものですが、Jazz Honetsは、半分が男子、半分が初心者というのがうたい文句ですから、しっかりその比率を守ることができました。これでJazz Hornets、2012年度のスタートは55名から、ということになりました。Go! Go! Jazz Hornetsですね。
 長らく顧問をしていたニシムラ先生が定年退職し、新しくサトウフミヒデ先生が顧問に加わりました。サトウ先生は、福島県で声楽や吹奏楽の顧問の経験もある、温和で素敵な先生です。よろしくお願いします。
 新入部員の中に、42回生部長のノゾミの妹マホちゃんと、38回生ユーフォニウムのイイヅカくんの弟トモキくんがいます。部員ではありませんが、生徒会長ニシカワさんの妹ミッちゃんも入部してくれました。それから松浜中学の吹奏楽部、部長さんと副部長さんも入部してくれました。それぞれトランペットとサックスが担当です。経験者の諸君は、29日の門前音楽市でデビュー。どうぞお楽しみに!
 

2012年4月10日火曜日

新学期

新学期に、様々な出来事がありましたのでご報告いたします。

1)アップビートの中村さんが来校され、先日の35周年記念コンサートのDVDをプレゼントして下さいました。アドリブのコツなども教えていただきました。感謝です!

2)白倉さんから素晴らしいオーディオアンプを寄贈していただきました。器楽部の大スピーカーと接続すると、カウント・ベイシー楽団がそこで演奏しているような迫力です。一緒に演奏することも可能です。感謝です!

3)4月9日、新入生との対面式が行われました。入場行進に、No Exitを演奏しました。放課後、「新入生歓迎ミニコンサート」を開催。50名もの新入生が見にきてくれました。その後、20名もの新入生が入部を希望してくれました。本当に有り難いことだと感謝しています。

2012年3月30日金曜日

ラフォルジュルネ 2012

今年もラフォルジュルネ新潟の周辺イベント(門前音楽市)に出演させていただけることになりました。今年のラフォルジュルネのテーマはロシア音楽。ロシア音楽と言えば、チャイコフスキー(左から二人目の白い髭のおじさんです)。チャイコフスキーと言えば…「くるみ割り人形組曲」!もの凄い偶然ですね。エリントンの「くるみ割り人形組曲」をやりたいな、やるならラフォルジュルネの周辺イベントだな、というくらいの考えで選曲したのですが、偶然にも、今年のテーマはなんとロシア音楽。いや、これは運命と言っても良いですね。全9曲、40分にもなる大曲で、恐らく新潟初演と前にこのブログで書かせていただきました。その後、新潟のジャズの重鎮であられるジャズ喫茶スワンさんにもお尋ねしましたが、新潟で演奏されるのを聞いたことがないということなので、恐らく初演となる筈です。光栄です。気合いを入れて練習いたします。前にも書きましたが難しい曲なんです。上手に演奏することは出来ないかもしれませんが、心を込めて、一生懸命演奏したいと思っています。4月29日(日)には、新潟古町にぜひお越し下さい。入場は無料です。詳しい日程はまた後日ご連絡いたします。

2012年3月24日土曜日

知花夫妻来る

春休み前半練習中に、器楽部OBの知花夫妻が来校しました。この日は、妹さん(敬和OB)の結婚式がチャペルで行われ、そのための来校となりました。
知花夫妻は、器楽部部長と副部長であったことから、前回の訪問時、部活動になんと5万円も献金をしていただき、そのお金でジルジャンのKシリーズハイハットを買うことができました。ハイハットの上下には、「たつま」「なおこ」とそれぞれ夫妻の名前を書かせていただいています。今回はそのハイハットを初めてご対面した記念に写真を一枚とりました。
知花くんは、現在四国で牧師さんをしています。この日、Get It Onのドラムを叩いてもらいましたが、その凄まじい迫力に生徒一同圧倒され、「あの人本当に牧師なの?」と驚く一幕もありました。
ところで!
不景気の中、できるだけ安く合宿ができないかどうか苦慮していたところ、なんと、四国愛媛の教会にタダで泊まっていいよとのお話。青春18切符が約1万円なので、全員寝袋を持参して5泊ぐらいさせてもらおうかと夢が膨らみました。最終日には近隣の方たちに教会に来ていただき、コンサートが出来るかも。もし実現したら、すごく楽しそうですね!続報をお待ち下さい。

2012年3月15日木曜日

Duke Ellington くるみ割り人形組曲

春休みの練習が始まっています。春休みの練習の目的は、1年間のまとめと、来年度の準備。初心者の諸君は、Satin Doll,  Things Ain't What They Used To Be,  Cotton Tail,  Take The A Train,  Sing Sing Singの5曲を。中級者の諸君はそれに加えて、Fun Time,  Hay Burner,  Switch In Time,  Straight Ahead,  Magic Fleaの5曲をみっちりさらって、ジャズの基本を再確認。
上級者の諸君は上記に加えて、なんとDuke Ellingtonの、「くるみ割り人形組曲」全9曲に挑戦しています。楽譜だけで5万円もした大作です。値段だけではありません。内容も深い!濃い!エリントンの底知れない力に叩きのめされるような楽曲です。最初は、「えー?これってジャズなの?なんか、地味だ」と言っていた生徒たちも、楽曲の力にぐいぐいと引き込まれてゆきます。トランペットの高音も、普通にC、Dが出てくるのですが、いかにも「高音!!」といった感じで出てくるのではなく、曲の流れの中で自然に出てくるので、苦労して演奏する割りに目立たない。そういうところが、なんとも凄みのある楽曲なのです。超難易度のテクニックを要求するくせに、聴いてみると自然で派手な所がない。エリントンは恐ろしいです。
この楽譜は出版されて間もないことから、新潟で演奏すれば恐らく初演ということになるかと思います。(違いましたら訂正いたします。)エリントンゆかりの地、新潟で、この大曲をわたしたちが初演できるとしたら、これに勝る名誉はありません。
4月29日(日)、ラフォルジュルネに合わせ、県政記念館で演奏させていただけることになっておりますので、ここで演奏できたらと、目下、猛練習中であります。エリントンファンの皆様、一生懸命、全力で演奏します。もしよろしければ、足をお運び下さい。

2012年3月11日日曜日

つじもてぬぐい

わたしは大学時代剣道をしていたこともあって、てぬぐい愛好家です。
ハンカチ、タオル、帽子、襟巻き、マスク、覆面(?)、はちまき、などとして使えるだけでなく、風呂では体を洗い、水を絞れば体も拭けるなど、大学時代は一本のてぬぐいで、全てをまかない、バスタオルも持っていませんでした。これまでに、アメリカ、イギリス、ギリシャ、フランス、オーストラリア、韓国、ポナペなどに旅行しましたし、職業柄、修学旅行や宿泊の行事、部活動の合宿も数限りなく経験しましたが、その際も、いつも、バスタオルは持って行かず、てぬぐい一本で済ませてきました。コンパクトにパッキングができますし、ホント、便利なアイテムです!
ということで、娘にデザインをお願いして、「つじもてぬぐい」なるものを作成しました。(ちなみにJazz Hornetsのロゴも彼女のデザインです。)35人のわたくしが、指揮をしています。実は、わたしの指揮は相当可笑しいらしく、いつも演奏をすると、特に中学生や小学生が、指をさして笑い出すほどなのです。本人は意識していませんが、夢中になるとまるで踊っているようだとのこと。娘も相当インパクトがあったらしく、このようなデザインになりました。自己嫌悪になりますが、Jazz Hornetsを無事引退した生徒に、記念として配らせていただきました。(ありがた迷惑ですね!)これからも、卒業礼拝の前日に記念として差し上げたいと思っています。
もしこんなものでも欲しいという、敬和学園高校器楽部でジャズを演奏した経験のある物好きなOBがおられましたら、学校に遊びに来た際に進呈いたします。

2012年3月5日月曜日

42回生が卒業しました


去る2月29日、敬和学園高等学校で卒業礼拝が行われ、42回生が卒業しました。
わたくしは学年主任として、「多様性と寛容」を基本に据えて、この学年には心血を注ぎましたが、仲間はずれを出さず、切れず、切らさず、ゆるし、ゆるされ、喧嘩をしても仲直りをしながら、個性豊かな学年に育ってくれたと思っています。卒業間際になって、いかに多くの子供たちが、学園生活の中で粘り強く話し合いを続け、友と係わり続けようとしたかを知りました。感無量です。
Jazz Hornetsの42回生達も、そんな学年のカラーを強く持った、心優しい子供たちでした。
写真は、恒例となった我が家での卒業生お泊り会。みんなで餃子を作って食べました。
下の写真は、卒業礼拝後の記念写真です。良い笑顔でしょ?
みんな、今までありがとう!さびしくなるな。音楽を続け、またいつか一緒にスゥイングしましょう!!

2012年2月27日月曜日

マルタさんによるクリニック Up Beat Jazz Orchestra 35th Concert

さて、前回の続きです。
幼稚園での演奏が無事に終わり、天候も回復し、午後4時からのマルタさんのクリニックへと移動することになりましたが、なんとトロンボーン1番くんが欠席。クリニックも、その後のアップビートさんの前座演奏もCount Bubba's Revengeを演奏することになっており、その曲には超難易度のトロンボーン・ソリがあって、彼なしでは演奏は不可能です。バンドはこの日の為に準備をしており、曲目の変更はできません。そんな大ピンチの中、わたしたちのバンドの1年生、アイコに白羽の矢を立てました。アイコは吹奏楽経験者で、トロンボーンのセンスのある子です。「本番まで3時間ある。これから学校へ戻って練習しよう。君が1番を吹くしかない。」わたしが言うと、アイコは茫然として涙目に。無理もありません。この曲は先輩たちが数カ月練習して吹けるようになったのですから。アイコはこの曲の担当ではなく、4番だけは少し吹いたことがある、という状態でした。それでもみんなから「アイコならできるよ!」と言われ、トロンボーンセクションだけ学校に戻りました。五泉から新潟へは、マネージャーのミノリに任せることにしました。
学校に戻り、個人練習すること1時間。ゆっくりのテンポからパートで合わせて1時間。最後に、ステレオでCDをかけ、CDと一緒に練習すること5回。なんとか完成させることができました。車に乗り込み新潟の会館へ到着したのはクリニック直前でした。アイコ、本当にごくろうさま!ありがとう!
思えばこれまでのJazz Hornetsの歩みの中でも、大会直前にベーシストが休部して初心者の1年生が代役を務めたり、1年後その代役を務めたベーシストが手首を骨折して半年演奏ができなくなったり。トランペットのトップが生徒会の仕事の為に3カ月練習に来られなくなったり、部室が雨漏りしてアンプがだめになったり、ソリストがインフルエンザになって私が代役で吹いたり…万全の状態で演奏できたのは数えるほどしかなかったような気もします。それでも、子供たちはなんとかたくましくカバーし合い、助け合って、今日まで歩んできてくれたのです。
マルタさんのクリニックも演奏も、素晴らしいものでした。楽器を鳴らすことを中心に教えていただきました。しかし何より感動したのは、ステージに上がったマルタさんの発するオーラです。リハーサルや、クリニックでは「人の良いおじさん」という雰囲気なのですが、ステージに上がった瞬間、「大スター」のオーラに包まれ、その演奏は聴く者の心を圧倒しました。まさに圧倒的な演奏でした。生徒たちも「すごすぎる!」と茫然としていました。
アップビートさんの演奏もさすが新潟のトップバンド、勉強になることだらけで、つくずく、このような機会を与えていただいたことに感謝です。リーダーの中村さんの、「最高の演奏をする。妥協はしない。この姿勢を貫き通すことで、35年間やってきました」という言葉がとても印象的でした。
生徒たちの解散は夜の9時。それから自宅に戻り、ようやく夕食にありつきました。寮生は朝の5時に起床し、夜の9時過ぎまでおにぎり1個と、幼稚園でいただいたサンドイッチだけしか口にしなかったものもありました。
長い長い一日。大変なことだらけでしたが、多くの方々に助けていただき、なんとか演奏を終え、生徒たちは一回りも二回りも成長したことと思います。送迎を助けていただいた保護者の皆さま、温かく送り出していただいた保護者の方々に感謝いたします。

2012年2月25日土曜日

五泉市 いずみ幼稚園訪問 大冒険

去る2月18日土曜日、五泉市いずみ幼稚園で演奏させていただきました。このレポートの副題は「大冒険」です。
今年、新潟は記録破りの豪雪ですが、この日の朝も大雪。朝7時頃バンド・マネージャーのミノリから携帯電話に第1報が入ります。「市バスが不通で、寮生が新潟駅まで来られません!」終わったな、と思いました。
しばらくして第2報。「通学生を迎えに出るスクールバスに乗せてもらえたそうです!」奇跡の予感がしました。
新潟駅に到着したものの、今度は第3報。「JRが動いていません!」五泉駅は、JR新潟駅から40分ほど福島方面に走った所にあります。そのままJRで待機せよ、との指令を出しました。
一方、いずみ幼稚園。わたしが到着したのは8時15分ほど。その時は、園長先生と奥様が園の雪かきの最中でした。園はまさに雪の中に埋もれているという感じでした。開演は10時。8時半に五泉駅集合でしたが、車でやってきた生徒や、別方面からやってきた生徒が5名しかおりません。それでもリハーサルを始めました。
リハーサルをしていると、幼稚園の先生から、「なんとか新津駅まで来ていただければ、保護者の皆さんで手分けして運びます」とのお申し出をいただきました。新津駅は、新潟駅と五泉駅のほぼ中間にある駅です。早速新潟駅待機の生徒に電話をし、何とか新津駅までくるように言いました。「駅員さんと相談します!」というミノリの言葉。しばらくして、不通の路線を回避して、長岡行きに乗って新津途中下車ができるという第4報。続いて、「列車は遅れていますが、とにかく列車には乗り込みました!」の第5報。やがて、「列車が動き出しました!」の第6報が入り、幼稚園の先生に申し上げると、幼稚園側も早速保護者の方々に電話をして、新津駅に向かっていただきました。三十分ほど経って、「新津駅に着きました!」の第6報。引き続き、「保護者の方に会えました!」の第7報。その頃には、園児や保護者の方々が園に集まり、会場に入場し始めていました。
とうとう全員が到着しました。雪の中、小さな体に大きな楽器を抱えて。寮生は朝の5時起床でしたから、5時間かけての到着です。よく頑張ったね!到着したのは開演予定時刻の10時。チューニング5分と、簡単なリハーサルを行い、10時10分、10分遅れで演奏会をスタートさせることが出来ました。
会場では懐かしいOBや、在校生、様々な方々に応援していただき、本当に楽しい演奏会を行うことができました。昼食までいただき、本当に色んな方々のお支えがあって演奏活動が出来るのだなあと、感激しました。写真は、演奏後、園児達が歓迎の歌を歌ってくれているところです。かわいかった!こんな風に喜んでいただき、また多くの方々とのふれあいを通して、わたしたちは演奏面でも精神面でも大きな恵みをいただき、成長させていただいているのだと、つくずく感じます。
何度ももう駄目だ!と思った一日でした。それでも、奇跡のように、そして園のみなさんの暖かい心によって、困難を乗り切って演奏することができました。今から思っても夢のようです。
ところがこの日、まだトラブルは終わっていなかったのです。
この日の夕方、あのサックス奏者、マルタさんのクリニックを新潟で受ける予定になっており、その後、Up Beat Jazz Orchestra35周年記念コンサートの前座を務めさせていただくことになっていました。ところが、頼みのファースト・トロンボーンくんが欠席で連絡がつかない状況になっていたのです。この日、Count Bubba's Revengeを演奏予定で、この曲には各セクションの超難易度の高いソリがあることから、ファースト・トロンボーンなしでは絶対に演奏が行えないのです。
という訳で、マルタさんのクリニックと前座演奏をどうしのぐか?豪雪を乗り切った直後、Jazz Hornets始まって以来の大ピンチです。
続きは次回のお楽しみです。

2012年2月19日日曜日

Student Jazz Festival 2012

去る1月21日、東京、日本青年館で開催されたSudent Jazz Festival 2012に参加してきました。東日本の多くの学生バンドの演奏を聴くことができ、とても勉強になりましたし、ゲストバンドの明治大学Big Sound Societyのベイシースタイルの演奏にも感動しました。
先日、300枚近いメッセージカードが届きました。たくさんのバンドの方々から、心温まるメッセージを頂き、部員一同感動し、また励まされました。ありがとうございます!!
このフェスティバルでは、トランペットのスズキユウタロウが優秀ソリスト賞をいただきました。ありがとうございました!
写真は、あそこです。OBの方なら一目で分かる、あの歩道橋の上です。中央の街灯に、「田舎者は東京へ来るな!」と落書きがしてあります。初めてこのフェスティバルに参加した7年前から変わらぬ落書きです。田舎者のわたしたちは、ここで必ず記念写真を撮って帰るのです。
当日演奏したCount Bubba's Revengeのリハーサルの様子をYoutubeにアップしましたので、よろしかったらご覧下さい。


2012年2月7日火曜日

スズキさんより献金をいただきました

 先日、トランペットパートのスズキさんより献金をいただき、中古のトランペットを2台、購入させていただきました。Jazz Hornetsは部員も増え、楽器が足りないと、うれしい悲鳴をあげていたところなので本当にありがたかったです。現在部員が33名。新一年生が入部しても楽器がありません。トロンボーンセクションではベルが歪んでもはや朝顔の形に見えないものや、スライドの動きにくいものを使用している子もいます。
 安くて良い楽器をいつも探し求めていますが、今回は40年前の楽器とはいえ、1台目のブッシャーは、なんとチェット・ベイカーが使用していたのと同じモデル。2台目のアンバサダーは、リー・モーガンやフレディ・ハバードが使用していたのと同じモデルで、鳴りは抜群で素晴らしい楽器のうえに、格安で購入することができました。良かった!現在、アンバサダーは、1年生のミヤオが使用しています。ブッシャーは来年の1年生に使ってもらおうと思っています。
 安い楽器と言えば、サックスにイオとユニゾンというメーカーがありますが、先般、イオのテナーと、ユニゾンのアルトを中古で購入しました。こちらも素晴らしい楽器でした。これは、おすすめです!びっくりするぐらい良い楽器です。
 サックスについてですが、わたしは3年間、クラッシックの先生についてサックスを習いました。クラッシックのアンブッシュアはとてもタイトで、これですと、口元で音程を変えることができないので(あるいはしてはならないので)楽器の音程が正確であることがとても大切なんですね。ですから、中のレやミについては、換え指を使い、アンブッシュアを変えることはないのです。ところが、ジャズの吹き方はアンブッシュアがとてもルーズで、音程は半音どころか1音ほども変えることができます。ですから、歌を歌うのと同じように一音一音音程をとりながらアンブッシュアも調節するので、楽器本来の音程の正確さはそれほど気にならないのかも知れません。音色も、重厚で濃密な、みっしりとしたものよりも、管体が薄くパリパリ鳴る方が良いということもあります。以上のことから、いわゆる高価な楽器でなくても、ジャズでは問題ないばかりか、むしろ良い結果が得られるのかも知れません。前にも書きましたが、わたしたちがジャズの吹き方に換えたのは昨年の夏以来のこと。その時から、サックス隊の音量が倍増し、とてもジャズらしいアンサンブルになったと、少し自慢に思っているところです。東京でのクリニックに感謝しています。

2012年1月11日水曜日

String Of Pearls

先日アメリカから手紙が来ました。敬和学園高等学校の創設者の一人、John Moss先生からで、ご家族からJazz Hornetsの動画がYouTubeにあることを教えられ、いくつか見たけれども、とても素晴らしかったという内容で、全て筆記体の手書きのお手紙でした。モス先生はご高齢で、メールは一切使わず、タイプライターも使わずに手紙を書かれるのですが、人柄の滲むような心温まるお手紙に感動しました。その文面に、「Jazz Hornetsの演奏は素晴らしかったけれども、少し現代的すぎ、やはりわたしとはつみの思い出の曲はグレン・ミラーの『真珠の首飾り』なのです」とありました。
そこで、休日練習の休憩のひと時を利用して、「真珠の首飾り」を演奏し、YouTubeにアップしました。モス先生、はつみ先生、Please enjoy!

2012年1月8日日曜日

Jazz Hornets Basic 10

Jazz Hornetsに入団すると、必ず練習しなければならない10曲を選定しました。名付けて、Jazz Hornets Basic 10。スィングの基本とアドリブの基本がみっちり学べる10曲です。これから末永く演奏してゆきたいと思います。OBの皆さん、このブログをご覧になったら、ぜひ皆さんも練習してみてください。そして夏休みや土曜日など、敬和学園を訪れて後輩と一緒に演奏しませんか?必ず誰かがこの曲を練習中の筈です。御指導して下されば幸いです。また、Jazz Honetsを可愛がって下さっている皆様も、ぜひ遊びに来ていただいたおりにはご一緒に演奏いたしましょう!そして入部を考えている中学生の皆さん、全部YouTubeに音源がありますから、よくなじんでおいて下さい。
それではその10曲をご紹介します。全てeasy grade ですので、音楽経験者なら初見もしくは数分の練習で演奏できる曲ばかりです。

Duke Ellington: C Jam Blues (David Berger),  Take The A Train (David Berger),  Satin Doll (Sammy Nestico),  Cotton Tail (Mark Taylor)
Count Basie: Shiny Stockings,  April In Paris (Jeff Hest),
Grenn Miller: Little Brown Jug (Paul Lavender),  Moonlight Serenade (Jeff Hest)
Benny Goodman: Sing Sing Sing (Mike Lewis)
Woody Harman: Things Ain't What They Used To Be (Dave Lalama)

今、上級生達は1月21日に行われるStudent Jazz Festivalで演奏する曲を練習中です。下級生達はこの10曲を、4月にやってくる新入部員に指導するべく、練習中です。OBの皆さん、ぜひ春休みは母校を訪ねて、ご一緒に演奏いたしましょう。

昨年末の活動



あけましておめでとうございます。昨年は多くの方にたくさんお世話になり、とても充実した活動を行うことができました。ありがとうございます!今年もJazz Hornetsをよろしくお願いいたします。
昨年末、3つの演奏がありました。まずは、12月20日、三条市の月ヶ丘特別支援学校の寮にご招待いただき、クリスマス会で演奏をさせていただきました。皆さん歓迎して下さり、また職員の中に敬和の卒業生もいて、とても嬉しい再会を果たすこともできました。
続いて、22日は、胎内市の「ひだまり保育園」にご招待いただき、こちらもクリスマス会で演奏させていただきました。園児達があんまりかわいらしくて、また「ひょっこりひょうたん島」では先生も園児の皆さんも大興奮で踊って下さり、本当に楽しい演奏になりました。
23日は仕事納めで、恒例の献血キャンペーンでの演奏でした。演奏前にはビラ配りで献血を呼びかけました。応援に駆けつけてくれた引退した3年生、ショウコ、ノゾミ、ミドルミス、ユウくん、応援ありがとう!
写真は、上から、月ヶ丘特別支援学校での演奏。次に、ひだまり保育園のみなさん。そして、献血を呼びかけるJazz Hornetsのメンバーです。

Jump for Joy 第38回新潟ジャズストリート演奏

 去る1月18日、新潟ジャズストリートにて、Jump for Joy第3回の演奏を行いました。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございます。  今回はリードアルトサックスに、吉田治さんをお迎えしました。  私の人生で、最も素晴らしい時間でした。こんな素晴らしい時を、愛...